23-24シーズン終了!!!全体的にみて、今シーズンは『大失敗』の一言で表現出来ちゃう程ひどい1年だった。後にスクショも見せるが何よりも怪我人が入れ代わり立ち代わりで出てきてなかなかベストメンバーが組めなかった。
セリエA全38節を終えてローマは勝ち点43の11位。シーズン終盤に怒涛の追い上げを見せたとはいえ、結局ボトムハーフでのフィニッシュ。11勝10分17敗で勝率は30%にも満たなかった体たらく。コッパ・イタリアで決勝を戦ったナポリは2位に勝ち点差6をつけての優勝だった。まあそりゃあ1位のチームと11位のチームで戦ったら1位のチームが勝つわなあ。得点王は31ゴールのジルー。37歳での得点王はただただ凄いしさすがです。
ELではベスト4でイングランド勢同士の潰し合いがあった後に決勝でアーセナルがレバークーゼンを玉砕。
本当に悔しい思いをしたコッパ・イタリアはご存知の通りナポリが優勝で、ベスト4に入ったモンツァとエンポリは共にサプライズだった。ここでナポリに勝てていれば来シーズンもローマはELに出れたんだよな。今更何言っても遅いけど。
こんな戦いを1年間かけて見せられたら当然だけどSNSのフォロワーが約50万人も減っちゃった。この数字がなにかに影響を及ぼす訳では無いと思うからどうでもいいんだけどね。
そして問題の負傷者のシーズンサマリー。シーズンが主に8月から5月だとしてその10ヶ月の間で、3分の1にあたる3ヶ月以上の離脱した選手が6名。1ヶ月以上離脱した選手数は18名だった。半分とまでは言わないけどさすがにもう少し離脱者の数を来シーズンは減らしたい。幸か不幸かヨーロッパの戦いがないからおそらく今シーズンよりは負傷者も減ると思うがどうなるか。
ここからは選手個人のシーズン評価を書いてみる
評価基準 S:90点以上 A:80点以上 B:60点以上 C:40点以上 D:40点未満
()の中は主な起用ポジションで試合数とかは全てリーグのみの数字。
S評価
クリスタンテ 29歳 34試合2G2A (ボランチ、アンカー)
常に不安定だったローマにおいて攻守に大車輪の活躍をみせた。主にDFラインからボールの引き出し役を担い攻撃の起点になったほか、ネガティブトランディションの際には全くサボらず相手の攻撃の目を摘み取りまくった。際どいところでの球際も強く今シーズンのローマで唯一の必要不可欠な存在だった。
A評価
ボーヴェ 22歳 32試合2G1A (ボランチ、IH)
S評価だったクリスタンテの横で長い時間をプレイし、今シーズンはイタリア代表デビューも果たした。クリスタンテが舵取り役だったのに対して、ボーヴェは前線に一気にボールを運び出す推進力などが目立った。相手のエリア内のような狭いエリアでも果敢に突っ込み、3列目から攻撃に意外性をもたらした存在。
バルダンツィ 21歳 29試合8G2A (RWG、トップ下)
本来はトップ下が本職だったのにチーム事情も相まってRWGとしてプレー。サイドの開いた位置から縦にも横にも突破が可能でカットインからのファーへの巻いたシュートは十八番になりつつある。ディバラが冬に抜けてからは攻撃陣の王様になりかけていた、といった矢先に負傷離脱をした事が唯一の心残り。
チェリク 27歳 23試合2A (LSB、RSB)
序盤は全く出番がなかったが、中盤戦あたりから当時スタメンだったSBたちの守備力に不安が出てきたたタイミングで一気に出番をものにした。両サイドでプレイ出来ることが何よりありがたくて、相手エースがいるサイドに合わせてチェリクを起用することが終盤戦には基本に。
B評価
パトリシオ 36歳 32試合54失点4CS (GK)
チームの調子が終盤に上向いてきたのは間違いなくパトリシオに当たりがではじめたから。コッパ・イタリアの決勝なんかは評価点8.4を記録するなど大活躍だった。
マンチーニ 28歳 30試合2G1A (CB)
理不尽な守備対応などは見られなかったけど、賢いプレーが多く相手FWへのパスカットは毎試合のように見られた。シーズン中に年俸で大もめをしたけど今は落ち着いてくれたらしい。
エンディカ 24歳 31試合3G (CB)
DFライン後方のカバーで強みを前回に出していたけど、たまにポカをやらかしたりなど不安定な印象だった。最後のところで足が出ずにシュートが目の前を通過することも多かった。
スモーリング 34歳 13試合1G (CB)
冬に負傷から復帰してそうそうDFリーダーになると一気に守備の引き締めに貢献。最終版は再度ベンチになるもCKでの迫力なども目立った。
ザレウスキ 22歳 35試合2G3A (LWG、RWG)
サイドから積極果敢に仕掛けまくったローマのドリブラー。思った以上に数字が伸びなかったところは大きな不満。
ルケバキオ 26歳 13試合2G5A (RWG)
冬に加入したのにザレウスキよりも数字を残す。ボールを受けるとまずゴールを目指して突き進みそのまま裏抜けした選手にラストパスを出すことでアシストを重ねた。
チェルビーニ 20歳 20試合2G2A (LWG、RWG)
今シーズンにローマデビューを果たしたイタリアのU-20代表で、過疎っていたウィングのバックアッパーとして出場。スーパーサブだったから相手の体力が減っていたところからの出場がほとんどだけど、かなり優秀なスタッツを残した。
エルシャーラウィ 31歳 32試合0G1A (LWG、CF)
リーグ戦だけで見たらシーズン0Gで大戦犯になるかもしれないけど、今年のカップ戦で勝ち進めたのは間違いなくエルシャーラウィの存在がでかい。極度の人材なんだったCF起用でも最低限の活躍をしてくれて本当助かった。
アズムン 29歳 29試合4G (CF、LWG)
ルカクの調子が上がらず、エイブラハムは負傷続きだったCFで唯一コンスタントに出場をした。ただプレイが特別良かった訳ではなくローマのエースとしてはなかなか物足りない。
C評価
ジョレンテ 30歳 15試合 (CB)
CBの4番手とLSBを担ったがどっちも及第点以下の活躍になった。肝心の守備で見せ場がなく空中戦では何度も競り負けた。
カルスドルプ 29歳 25試合1G4A (RSB)
高い位置取りで前線のパスワーク活性化には貢献したがカルスドルプもまた守備の荒さが浮き彫りになった。対面のLWGからはポンポンとクロスを放り込まれまくり。
クリステンセン 26歳 19試合1A (RSB)
一時期はスタメンの座を確保していたがこれといった特徴がなく、守勢の試合はチェリク、攻勢の試合はカルスドルプで事足りてしまった。
アンヘリーニョ 27歳 27試合2A (LSB)
『圧巻のクロス精度が売り』ということでクロスには期待をしていたのにとことん相手にクロスを渡し続け結局良いとこなしに。
パレデス 29歳 23試合 (ボランチ、IH)
ハードなスライディングは裏目に出ることが多くカードとファウルを連発。かといって効果的なパスやシュートもなく最終的にはボランチのローテーション要因で収まった。
レナト・サンチェス 26歳 21試合1G2A (トップ下、RWG、ボランチ、IH)
中盤ならどこでも任せた万能屋。ウィングで起用した際には意外なドリブル突破も何度か見せてくれて迫力があった。ただやはり本職ウィングの選手には勝てるわけもなく。
ペッレグリーニ 27歳 28試合1G1A (IH、トップ下、ボランチ)
ローマ生まれのカピターノということで必要不可欠な戦力になることを望んでいたのに、結果はゴール関与数2に留まる。狭いスペースでのキープが上手くないのかトップ下だとなかなかに苦しそうだった。
クラーセン 31歳 8試合1G (トップ下、ボランチ)
ディバラと入れ替わるようにインテルからローマにやってきたがスタメン奪取とは行かずベンチで多くを過ごす。再度に流れたところからのテクニックには魅力を感じるときもあった。
パガーノ 19歳 7試合1G (トップ下)
チェルビーニ同様今シーズンにトップチームデビュー果たした新星で、デビュー早々にミドルシュートを決めるなど勢いはあったがその後は意気消沈。終盤戦はU-20チームでプレイ。
D評価
スヴィラル 24歳 6試合5失点1CS (GK)
序盤戦に不調に陥ったパトリシオに変わってチャンスを得るも、ことごとく期待を裏切り結局またパトリシオにスタメンの座を奪われた。
ボエル 22歳 (GK)
第3GKなのでそもそも評価なしが正しい。でもまあ一応D評価枠に。
ハイセン 19歳 2試合 (CB)
ELのグループステージでは5/6に出場するもリーグ戦は出番ほぼなし。若手を試す余裕がなかった。
アウアー 25歳 20試合 (ボランチ、IH、トップ下)
ボールを繋ぐということに関しては良かったが、ネガティブトランジションや守備の強度のところで不満がありなかなかスタメンでは試せず。負傷も多かった。
ルカク 31歳 18試合3G1A (CF)
今シーズンの大不調の原因の半分はルカクにあると言っても過言ではない。いやさすがに過言か。でも本当に怪我が多く本調子になることはシーズン通して1度もなかった。
スピナッツォーラ 31歳 11試合 (LSB、RWG、LWG)
SBとしてのプレイには限界を最序盤を感じ途中からは両サイドWGの控えとしてプレイ。ただ単独での曲面打開力が明らかに足りず出番はほぼなかった。
エイブラハム 26歳 4試合1G (CF)
1年の怪我から半年の怪我。これだけで今シーズンのエイブラハムの全てが語れる。全く戦力として計算できなかった。