能力が見えない世界でGiallorosso #24
24-25シーズン終了!!地獄に近かった23-24シーズンから一変し喜びのシーズンに。38試合を終えてローマは勝ち点75の3位。昨シーズンよりも8つも順位をあげてチームの成熟・成長を感じることが出来た。これはおそらく欧州カップ戦がないからリーグ戦に集中できたという大きな原因があるからで、CLが入ってくる来シーズンもこの順位を維持できるかが大切だと思う。そして2位のインテルとは勝ち点差14でかなり差が開いてしまった。今後優勝争いをしたいのならばここの差は埋めないといけないわけだし、まだまだ先は長そうだな。あとトリノがサプライズのCL圏内滑り込み。今夏は大型補強もするのかな?
見事CL出場権を獲得したからなのかSNSフォロワーが脅威の150万人増。えげつすぎるこれは、どんだけ増えんだよ。
リーグ戦だけだったからだろうけど負傷者が激減。チェリク、バルダンツィ、エイブラハムの離脱はたまに痛かったけどシーズン通して大きな影響があった負傷離脱はなかった。
それは昨シーズンとの負傷者数の比較を見ると1発で、12月に関しては今シーズンは負傷者が0とみんなが健康体を維持できる環境だった。後半戦の失速はやや負傷者が増えたことが影響しているのかもしれない。
ここからは選手個人のシーズン評価
評価基準 S:90点以上 A:80点以上 B:60点以上 C:40点以上 D:40点未満
()の中は主な起用ポジションで試合数とかは全てリーグのみの数字。
GK
カルネセッキ 24歳 37試合17CS (GK) 新加入 S
昨シーズンは不安定だったパトリシオとスヴィラルに取って代わる正GKとして加入し、見事その期待に答えた。17CSはリーグ2位のクリーンシート数で、昨年までの貧弱な守備とは別のチームのように。
パトリシオ 37歳 1試合1CS (GK) 4年目 C
ローマにやってきてから3年連続でリーグ戦30試合以上に出場してきていたけど、今シーズンはわずか1試合。世代交代を考えると37歳のパトリシオよりも24歳のカルネセッキが優先されちゃうのは仕方がないよね。
ボエル 23歳 0試合 (GK) 5年目 -
16歳にローマにやって来てから未だリーグ戦での出場はない。3番手のGK。
CB
マンチーニ 29歳 34試合1G (CB) 6年目 A
闘争心溢れるプレーで守備の要として君臨。アグレッシブにガツガツ詰める影響でカードは多かったけどそれだけの見返りはもたらしてくれた。
エンディカ 25歳 30試合1G (CB) 2年目 A
マンチーニの横で鉄壁のコンビを築いたフィジカルモンスター。1試合あたりのブロック数もリーグ戦最上位で、ここぞとい時に伸びてくるエンディカの足は頼りになった。
マティプ 33歳 25試合 (CB) 新加入 B
リバプールがフリーでやって来て初のイタリア挑戦だったのにも関わらず、すぐさまフィットして貴重なCBの3番手として活躍。ただ来シーズンは衰えもあるだろうしどこまで期待できるかね。
シンティエン 9試合 (CB、RSB、ボランチ) 新加入 C
若手枠で獲得してシーズンの序盤は全くと言っていいほど出番がなかったけど、終盤になるにつれボランチでの守備固め要因やCBのローテーションとして出番が増加。悪くは無い1年目だったと思う。
RSB
ザッパ 25歳 35試合2G5A (RSB) 新加入 A
開幕戦で見せた守備の不安はどうやら偽りだったみたい。上下動を繰り返して攻守に躍動してくれた。イタリア代表にも呼んであげて欲しい。
チェリク 28歳 23試合2A (RSB、LSB) 3年目 C
小さな怪我が続き昨シーズンのような活躍は見られず。両サイドバックに新加入が来た影響でどっちにおいても2番手の扱いに。あと1年で切れる契約の延長を拒否してるし、今夏で売却かな。
LSB
カルドナ 25歳 34試合1G2A (LSB) 新加入 B
チームで唯一の左利き左サイドバック。守備面では相手に振り切られる等少なくはなかったけど、攻撃面では非常に効果的な活躍をしてくれた。インナーラップも出来るタイプで左ウィングの選手が軒並み輝いたのは、カルドナのサポートも大きかったはず。
マンニーニ 18歳 9試合1G (LSB、RSB) 1年目 C
チェリクが離脱したときに両サイドバックの控えとしてユースから昇格させた若手。左右どちらも対応できるのが強みでチェリクと同じようにどちらのサイドでも平均以上の活躍をしてくれた。まだまだ粗は多いけどポテンシャルは感じる。
DMF
クリスタンテ 30歳 33試合4G5A (ボランチ) 7年目 S
後方でのパス回しの時にはミスを絶対にしないし、高身長を活かしてセットプレーの時にはターゲットとして活躍。中盤やや下がり目の位置でチームの支えになってくれた。
ボーヴェ 23歳 34試合2G5A (ボランチ) 5年目 B
今シーズンはパサーとしての才能が際立っていた印象で攻守の繋ぎ訳としての働きが目立った。ただ持ち味の推進力なんかはなりを潜めていて継続的にそこを発揮できるようになると嬉しい。
エルナンデス 20歳 22試合1G2A (ボランチ) 新加入 B
ビジャレアルのユースから本来はユースに加入させるつもりで獲得したが、トップチームのボランチの人員不足も相まって初年度からリーグ戦で22試合の出番を掴んだ。クリスタンテと比べると危なっかしさは否めないけど、20歳にしては上々だったと思う。
ダルボエ 23歳 7試合 (ボランチ) 4年目 D
昨シーズンにセリエBでも活躍できなかった選手がセリエAのCL争いをするクラブで戦力になれるはずもなく。案の定シーズン終盤は戦力外に近い立ち位置になってしまった。
AMF
バルダンツィ 31試合11G12A (RWG、トップ下) 2年目 S
ローマの攻撃はバルダンツィがいないと一気に精度が下がる。バルダンツィは弱冠22歳でリーグ戦2桁2桁を達成し、シーズン終了後にはイタリア代表にも初選出されるなど大ブレイク。カットインも縦突破も両方の質が高いのがえげつない。
クラーセン 36試合9G2A (トップ下、ボランチ) 2年目 A
インテルでは日の目を浴びることが出来ていなかったのにローマにやってきて半年たった24-25シーズンは序盤から大活躍。運動量が豊富で守備もサボらないしカウンターの時には一気にランニングもしてくれるなど戦術にマッチしていたんだと思う。
ザレウスキ 23歳 31試合6G3A (LWG、RWG) 5年目 B
シーズンが進むにつれてスタメンの回数は減ってしまったけど、出場すれば安定した活躍をするから頼りになった。単独での突破力でいえばバルダンツィにも肩を並べるレベル。
チェルビーニ 21歳 35試合4G9A (LWG、RWG) 2年目 A
まだ好不調野並は激しいけどローマのアタッカー陣で今シーズンにブレイクを果たしたうちの一人。アーリークロスの制度も高く相手を抜き切る前に正確なアシストが出せる。
ペッレグリーニ 28歳 26試合3A (トップ下、ボランチ) 9年目 C
ローマのキャプテンだし本来ならいちばん活躍をさせて上げたいのに、どうしても4-2-3-1だと活躍させるポジションが見当たらないバンディエラ。スタメンもたったの6試合で本人の不満も溜まっていく一方。
アルムクビスト 25歳 32試合3A (RWG) 新加入 C
デビュー戦で優れたテクニックを披露して以来、その才能を感じる機会はかなり少なかった。32試合に出場して得点が0はあまりにも悪い。
エル・シャーラウィ 32歳 4試合 (LWG) 9年目 D
序盤に大きな怪我をした際にチェルビーニがブレイクを果たし、タイミングが悪かったのかそのまま居場所を無くしてしまった。
サンチェス 36歳 3試合 (トップ下、CF) 新加入 D
経験をかって重要なローテーション要因になることを求めていたのに大きく期待を裏切られた。まず走れないからボールに絡まないし、オンザボールの質もかなり低い。0G0Aで1年間のローマでの挑戦は終わる。
CF
エイブラハム 27歳 33試合17G1A (CF) 4年目 A
今年はそこまで大きな怪我をすることも無く1年を通してエースとしての役割を全うしてくれた。難しい体勢からのゴラッソも多くバルダンツィとはかなり良い連携を見せた。小さな怪我が無くなればもっと嬉しいんだけど。
レテギ 26歳 25試合3G1A (CF) 新加入 D
今年の補強の目玉だったレテギがまさかの大外れ。昨シーズンにジェノアで見せたリーグ戦14Gの得点力は1度もローマで見られず。せめてもう少し得点を取ってくれないとろくにローテーション要因にすらならないんだけど。
マルティネス 27歳 9試合3G (CF) 新加入 C
ストライカーのローテーション要因として冬に補強したアタッカーは求めていることは最低限達成してくれた。途中出場から3Gを決めて土壇場での決勝点もあった。